映画「明日への遺言」舞台挨拶

<ストーリー>
第二次世界大戦後、無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われ、戦犯裁判にかけられた東海軍司令官・岡田資中将。法廷闘争を「法戦」と名づけ立ち向かう夫を傍聴席から見守る妻とその家族。部下を守り全責任を負う岡田資中将の潔い姿は次第に、敵国の検察官や裁判官をはじめ法廷内にいるすべての人を魅了し心を動かしていく。岡田資中将が命を懸けてまでも伝えたかったこと、守り抜いたものとは何だったのか・・・。

監督:小泉堯史 原作:大岡昇平「ながい旅」(角川文庫)
出演:藤田まこと ロバート・レッサー フレッド・マックイーン リチャード・ニール 富司純子 
110分  日本 配給:アスミック・エース
■ 3月1日(土)〜公開 梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、109sイネマズHAT神戸、MOVIX京都 ほか全国ロードショー

☆岡田中将が自分の体の中に入ってくれたと、藤田まことさん

まず、自称『明日への遺言』のナビゲーターの道上洋三さんが舞台に登場、「現在の日本は総理大臣がすぐに変わったり、食品にしろ、イージス艦にしろブレている。そんな中で戦争中に真の男がいたという震える思いで見た」と、この映画を大絶賛。

その後、メインゲストである主演の藤田まことさんと監督の小泉堯史さんが舞台に上がり、まず藤田さんが「あんかけの時次郎です」と自己紹介。実は、1962年に藤田さんが現在のリサイタルホール(今回の試写会会場)で『てなもんや三度笠』というドラマに出演されていた。懐かしさも込めて「あんかけの時次郎」と自己紹介したとのことでした。

続いて映画の話。この映画は監督が約15年前に原作を読み、すぐに脚本を作り、今回映画化となったとお話があった。その間、監督は日本の資料だけでなくアメリカのフィルムも見、今回の映画では事実だけを丹念に練り上げられているとのことだった。
そういう背景があったからか、藤田さんは「15年間暖められてきた作品だけに台詞ができあがっていた。今回、この記録映画の一員として参加できてよかった」とおっしゃられていた。
また、藤田さんが演技について質問されたとき、「岡田資(おかだたすく)さんの心が少しでも演技となってくれればいいと思った」とおっしゃられたほか、「岡田さんが私の体の中に入ってこられ、怠けたい心にくさびを打ってもらった」ともおっしゃられていた。
その他、サンタバーバラ国際映画祭に出品されたとき、この映画を見たアメリカ人から「日本はいい。もう平和になっている。アメリカにも早く平和がやってきて欲しい。アメリカは振り上げた手を上げっぱなしだ」と感想を頂いたとのこと。その言葉にはたくさんの意味が込められているような気がした。
最後に、藤田さんのお孫さんである花りなちゃんが駆けつけ花束贈呈。花りなちゃんが藤田さんに「これからも頑張ってほしい」と告げると、藤田さんは花りなちゃんをかわいくてしかたがないという表情でにこにこ笑っておられた。

☆試写会後、監督と藤田さんが観客と握手

 

試写会の後で、リサイタルホールから出て行こうとすると、監督と藤田さんが出口付近に並び、観客の方たちと握手されていました。
また、その傍らにメッセージボードが設置されており、お二人のメッセージを拝見。
私も記念に『記録映画以上の重みを感じました』と記入して帰ってきました。

(OLライター  木村 M)