今井雅之 「THE WINDS OF GOD〜雫のかなたへ〜」
20周年記念 関西地区公演 記者会見

☆20年間内容は変わらないが、変わった時代に憤り

突然に突きつけられた現実は、神風特攻隊員としての前世の姿。時空の渦に巻き込まれた彼らは戸惑いながら、現実を否定しながらも時を彷徨っていく。過去と未来の狭間で運命に翻弄され、己の無力さに歯がゆさを感じながら、ついに二人にもゼロ戦に乗る日がやってきた。
物語は、売れない漫才コンビが交通事故に遭ったショックで終戦間近の戦時中にタイムスリップするところから始まります。神風特攻隊の若者を通して、戦争とは?生を全うするとは?をテーマに人間の本質を描いた作品です。

  原作、脚本、演出、主演をこなす俳優・今井雅之さんは、現在47歳で実際の戦争を知らないそうですが、沢山の戦争体験された方のお話を聞いて、「THE WINDS OF GOD」を作成されているので、記者会見の時は真剣に戦争の悲惨さや時代に生きた方の歯がゆさについてもお話されていました。
  舞台の今井さんの演出については、あの千葉真一さんにも
「ゼロ戦が本当に飛んでいたよ!」と褒められるぐらいの演出と芝居が相互躍進していて、凄く臨場感がある舞台で、アメリカや関西で公演した時はスタンディング・オーベイションが鳴り止まなかったそうです。

 THE WINDS OF GODの内容は20年間変わっていないけど、変わってきたのは時代。
アメリカのテロ9.11から考え方や、日本の教育も変わってきたと感じているとおっしゃられていました。最近、多く発生している自分の親を殺害したりする事件も10年前には少なかったのに普通の事件として感じるようになったくらい今の日本の親子関係がおかしくなっていることに憤りを感じてらっしゃるようでした。

 体力的にも大変なので、今井さんもいつまで舞台を続けていけるか分からないともおっしゃられていたので、是非、戦争を知らない私たちの世代に見て、色んなことを感じて欲しいと私は思いました。
なぜなら、私の祖母は今年107歳で亡くなったのですが、祖母から直接、戦争や昔の日本のことを実際に聞いていたので、今井さんからのメッセージを何となくですが受け取ることができたので、舞台を見ればこれからの人生の生きていく上でのヒントにもなると感じたからです。最後に「舞台の内容はコメディ」とも言っておられました。

(OLライター 森野りこ)

1988年の初演から20周年にあたる今年は、20年目にして初の冠スポンサー(薩摩宝山 Presents)をつけての全国公演。本ツアー公演は、<平成20年度 文化庁「舞台芸術の魅力発見事業」>として文化庁も主催として名を連ねています。

■ 「THE WINDS OF GOD〜雫のかなたへ〜」 関西地区公演
@ 新神戸オリエンタル劇場  10月11日(土)・12日(日)
A 京都会館           10月10日(木)
B 多可町文化会館 ベルッディーホール 10月13日(日)