落語の映画化 笑いのツボにはまった「歓喜の歌」

☆人の役に立った勢いで人生が変わる


(C)2008「歓喜の歌」パートナーズ

「歓喜の歌」の松岡錠司監督と主演の小林薫さんの プレス・マスコミ懇親会。
事前に映画を見て、すごく気に入ったので この日(昨年12月26日)の取材はとっても楽しみでした。
松岡錠司監督は、そういえば昨年の春「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の
キャンペーンで来阪された時にお会いしていました。 リリー・フランキーさんとご一緒の時は掛け合い漫才かと思うくらい 楽しいおしゃべりを聞かせていただきました。
今回もその時の「オトン」役の小林薫さんとご一緒なので、とてもリラックスして楽しい雰囲気。
小林薫さんも以前から抱いていたイメージと一緒の方で、
カジュアルなジャケットを着こなし、自然体の雰囲気たっぷりの方でした。



「落語を映画にする際の苦労は?」と聞かれた監督は
「落語はモノローグ。噺家の技量で決まってしまうが、映画は客観的な要素が多く、様々な人の人間像を描きたかった」
植木等の「無責任シリーズ」のような喜劇で、主演を打診された小林さんは「私でいいの?高田純次じゃなくて私?(笑)」
監督はコメディアンではなく、喜劇俳優−シリアスが出来てその上で喜劇も出来る−
ということで小林さんに白羽の矢をあてたそうです。

☆関西出身の小林薫さん、「笑いが体に染み付いている」

「(無責任な男が)人の役に立つ瞬間があってその勢いで人生が変わるのが面白い。普通の人生を生きる時に力を入れることはないので、意図的に面白い人たちは作らなかった」
小林さんは「関西出身なので、ルーキー新一、暁伸、ミスワカサとか、
独特な笑いのツボの方を見て育って笑いは体に染み付いているんでしょうね」
映画の中でらんちゅう(金魚の一種)が重要な小道具として出るんですが、
「らんちゅうは最初はオブジェとして考えていたのに、あんなに活躍するとは思わなかった。らんちゅうを登場させたきっかけは、テレビを見ていたら吉川晃司さんが、大変ならんちゅうマニアという話をしていて、コレだ!と思った」(監督)
感動したことはと聞かれて小林さんは
「安田成美さんは20年近く前に共演したけれどその時と変わらないのがすごいと思ったし、
由紀さおりさんは待ち時間にすごく楽しそうにおしゃべりしているのに感動した」
監督「映画は群像劇として描き、様々な人の人生を垣間見せて、
エピソードが多すぎることで散漫にならないように撮ったのが上手いこと成立した。
タイトだけどポイントをずらさないように気をつけた」

映画がとても面白かったので、松岡錠司監督や小林薫さんのおっしゃることにすごく納得がいきました。撮影の裏話や製作にあたっての思い入れを聞くと、映画もより楽しく見れますね。

(在宅ワーカー 田中 M)

監督・脚本:松岡錠司  原作:立川志の輔
出演:小林薫 安田成美 伊藤淳史 由紀さおり 浅田美代子  
2007 日本 112分 配給:シネカノン
■2008年2月2日(土)〜公開  梅田ガーデンシネマ TOHOシネマズなんば シネカノン神戸 京都シネマ TOHOシネマズ二条ほか