協力/資源エネルギー庁、(財)日本立地センター
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| 東 朋子さん(関西原子力懇談会) | 楠田育子さん(関西電力株式会社 大阪北支店 支店長室 総務・広報グループ) | 高木雅代さん(カラーコーディネーター) | 森 典子さん(大学講師) |
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| 松本さやかさん(モデル事務所勤務) | 糟谷江利子さん(プラント設計会社勤務) | 大西愛菜さん(商社勤務) |
前月号に続くOL座談会の後編では、関西で原子力の広報に関わる東さんと楠田さんを囲んで、大阪・神戸で働く5人の女性たちが原子力発電の安全性などについて聞きました。地震がある度に「放射能漏れか?!」などと報道される原子力発電所。本当のところ、安全なの?という素朴な疑問に答えていただきました。
大西:「私はてっきりこれからは原子力発電は減っていくのかなと思っていました。プラスのイメージがあるソーラーや風力に比べて、原子力にはマイナスのイメージがあったものですから。でもそうではないんですね。」
楠田:「当然、風力や太陽光、地熱といった新エネルギーの割合も増やしていく取り組みが行なわれています。でも風力発電なら風が吹いていなければ電気を起こすことができないし、太陽光であっても曇りや雨になると発電量が減ってしまうなど、天候に左右されるところがあります。今の状態であれば、設備にお金がかかる割には発電量が伴わなくて、まだまだ補完的なエネルギーとしての利用です。『原子力も新エネルギーも』と、それぞれの発電方法のメリットとデメリットをうまく組み合わせることで皆さんの電気の需要に合わせて供給ができたらと考えています。」
大西:「関西の場合、原子力発電所が若狭の方にあるのは何か理由があるのですか?」
楠田:「原子力発電所が建てられる地域というのは条件があって、例えば地震が起こっても大丈夫なように固い岩盤があるということと、広い敷地があるということ、大量の水を使うので水が豊富にある、日本では海岸のそばにあること、若狭に関しては原子力発電に対する地域のご理解が得られたということ。その4つの条件が満たされたので、当社では日本海側で全て原子力発電所を建設しています。よく『危ないから遠いところに作るんじゃないの?安全なものなら都市に作ったらいいじゃないの?』って聞かれるんですけど、大阪などの都会は川で運ばれた土砂が溜まった平野の上に作られていることが多く、固い岩盤がとても深いところにあるわけで、建設には適していないということなのです。」

糟谷:「今、原子力プラント関係の仕事をしているので、耐震基準も見直されて安全に安全にと考えられているのが分かります。」
東 :「原子力の安全確保の基本は、止める、冷やす、閉じ込めるです。原子炉には強い放射性物質があるので、それが外に漏れ出るようなことがあると大変です。新潟県中越沖地震での柏崎刈羽原子力発電所の場合は、建設時点での知見も不十分で中越沖地震の原因となった海底の断層について評価が過小だったんですよね。それでもきちんと安全機能が働いて原子炉が止まりました。」
楠田:「あれだけの揺れでも重要な機器は安全だったと実際に見学された方は驚かれています。IAEA(国際原子力機関)の検査でも、止める、冷やす、閉じこめることが出来ていたと評価しています。当社の発電所においても、中越沖地震と同じような揺れがきた時どうなるかというのを9月に自主的に点検しているんです。その結果、同規模の揺れが起こっても安全の許容範囲内だという結果が出ています。先ほど言われたように、耐震性の指針が変わったことと、実際に起こった想定外の地震で得た知見というのを組み合わせて、再来年までに原子力発電所の耐震性について再検証するということも決まっているので、対策はより強化されていくと思います。」
森 :「実は私の友達が仕事で地震が起こった時などの原子炉を制御するプログラムを作っているんですが、物理学や数学を組み合わせたものすごく高度なものだといいます。本当にこれでもかというくらいの安全性を求められているそうです。」
楠田:「原子力発電所は何重にも安全対策がとられて、ひとつの機器が壊れても大丈夫なように同じ機器を何個も備えておくとか、機械だけではなく、それを操作する人についても“人間はミスを犯す”という考えのもとで、より安全側に働くように設計されています。」
松本:「ところで、原子力発電所で働かれているのは男性の方が多いんですか?昔、お医者さんなどは男の人の仕事みたいに思われていましたが、法改正も行なわれたこともあって、今は女性のお医者さんも増えています。やっぱり原子力発電所となると女性は妊娠や出産のことを考えて避けがちなってしまうのかなと思ったのですが…。」
楠田:「女性ももちろん働いていますが、確かに技術系の職員は男性の方が多いですね。しかし放射性物質があるところは機械が検査するようになっていたり、人が入る場合も防護服を着るなどきちんと管理しているので、これからは女性も増えてくると思いますよ。」
東 :「放射線測定器を身につけて常に被ばく線量がチェックされており、一定の線量を超えることがないよう管理されていますし、妊娠時はより厳しく管理されています。」
高木:「そういうところで働いていない私たちの方が、日常いろいろ危険なものにさらされているのかもしれない(笑)。」
楠田:「原子力発電所で働いているから強い数値を受けているわけではなくて、例えば、レントゲンとか海外旅行の飛行機内とか、また、地域によっては普通に生活している人の方が、自然界から日常的に多くの放射線を受けている場合もあるんです。」
森 :「私は放射線ではなく、コンピュータに囲まれた電磁波のすごいところで働いています。こちらの方が問題かもしれませんね。
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| 東 朋子さん(関西原子力懇談会) | 楠田育子さん(関西電力株式会社 大阪北支店 支店長室 総務・広報グループ) | 高木雅代さん(カラーコーディネーター) | 森 典子さん(大学講師) |
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| 松本さやかさん(モデル事務所勤務) | 糟谷江利子さん(プラント設計会社勤務) | 大西愛菜さん(商社勤務) |
“原子力”という言葉を聞いても、あまりピンとこない、それどころか「こわい」というイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし読者の皆さんが何気なく使っている電気の約半分が原子力発電によってまかなわれていることをご存じですか?すでに身近な存在になっていながら、案外何も知らない原子力について、大阪・神戸で働く5人の女性たちと一緒に、関西で原子力の広報に関わる東朋子さん、楠田育子さんのお2人から話をうかがいました。

大西:「原子力という言葉を、私たちが耳にするのは“トラブル”の時が多いような気がします。でも、一方では関西の電力の半分が原子力発電というほど身近な存在だということも聞きます。素朴な質問ですが、原子力発電の特徴はどういうところなのでしょうか。」
楠田:「原子力発電は、環境にやさしい発電方法で、運転時に二酸化炭素を排出していない電気だということ、少ない燃料で大量の電気を安定して供給できるということ、燃料をリサイクルできることなど、たくさんメリットがある発電方法だということを知っていただきたいですね。」
森 :「私は学生にパソコンを教えています。職場には100台のパソコンを設置した教室が5部屋あり、授業がある時間帯はずっと電源が入ったままです。しかもパソコンからは熱が出ますからクーラーも28度では対応できません。24度とか25度という設定になるので無駄な電力もはかなり使っていると思います。電力の需要というのは年々伸びているのでしょうね。」
楠田:「世界的には中国やインドなどアジアの地域の発展で電力の需要は伸びています。しかし当社については、省エネ機器の普及などで販売電力量でいえば横ばいの状態です。その中で約半分が原子力によって作られた電気です。1日の電力の使用状態で言いますと、夜、皆さんが寝ている間は使用量が少なくて、お昼に向かって家庭や工場の稼働で電気を使用する量が増え、午後2時頃をピークとして、また夜に向けて使用量が減っていくという山型のグラフを描きます。当社ではベースの部分を安定して電気を供給できる原子力発電で、そして変動部分に関しては、火力発電、水力発電でまかなうということを基本にして日々、皆さまに電気をお届けしています。大手の電力会社は、全国に10社ありますが、原子力発電の比率で言えば関西電力が一番高いですね。」


東 :「皆さん原子力といっても、なかなか自分とは結びつけにくいかもしれませんね。私の場合は、なぜ原子力なんですか?という前に、自分たちがどういう生活をしていて、この先どういうレベルの生活を続けていきたいのか?ということを考えた時に、残る選択肢はやっぱり原子力ですね、というふうに説明をさせていただきます。皆さんは省エネのために家の中でコンセントを抜いたり不要な電気は消したりされていると思いますがいかがですか。」
高木:「私は生活がかなり不規則な方なんです。夜なべで仕事をすることもあって、疲れたりすると、いつの間にか電気もパソコンもつけっぱなしで眠ってしまい、朝反省…(笑)みたいなことが何回もあります。」
東 :「ましてや家の外、例えばどこかのホテルに泊まると、空調はつけっぱなしだしテレビも観ないのにつけっぱなしというような方も多いのではないでしょうか。」
糟谷:「私は今、会社の寮に住んでいて、電気代が一律なんです。電気代が変わらないということもあって、夏場はものすごくエアコンを使いました。会社から疲れて帰ってきたりしたら、電気もテレビもつけっぱなしで、朝まで寝てしまったりということもしょっちゅうです。実は会社では今、原子力プラント関係の解析を仕事にしています。電力に関わる仕事をしているのに、と反省しています(笑)」
東 :「まず、ご自身の生活から見つめていただくことからでないと、自分と繋がらないと思うんです。今のような豊かな日本でありたい、今のような生活を続けたいと思った時、エネルギーは何が一番いいのかな?ということを考えていただきたいのです。」
松本:「確かにそうだと思います。ただ、私は家でハムスターを飼っていて、夏の暑さにすごく弱い動物なので、1日外に出ている時はハムスターのためにエアコンをつけて出かけていました。ひとり暮らしの私にとってハムスターは家族みたいなもので、電気の無駄遣いをしているんだけど、そこは譲れない部分があるんですが…(笑)。」
続く...