ミュージシャン・インタビュー

第8回 ジャズシンガー五十嵐はるみさん

<プロフィール>
現在、若手で最も注目を集めている新進気鋭の実力派ヴォーカリスト。2000年のメジャーデビュー以来、1stアルバムでは日本民謡「竹田の子守唄」、ユーミンの「チャイニーズ・スープ」、日本の名曲をジャズにアレンジした新しいアプローチで話題を呼び、そして2ndアルバムではNY録音を行い、ちあきなおみ「黄昏のビギン」、稲垣潤一「ロング・バージョン」のジャズアレンジなどで、各方面で高評価を受ける。3rdアルバムでは、ジャズをベースにした究極のサウンドクリエイトでその"魅惑のエンジェルヴォイス"の可能性を余すことなく発揮!各方面で話題と注目を集める中で「Marbles Chat」を2003年5月にリリース。2005年、昭和レトロ・フューチャーな雰囲気を演出した、メジャー通算4枚目のアルバムとなる『スウィング・ショウ』をリリース。また映画『渋谷物語』(東映配給)にも出演し、劇中で挿入歌「東京の花売り娘」を歌うなど、その活動の幅は広がっている。2006年8月、さまざまなジャンルで活躍して来た凄腕ミュージシャン達と五十嵐はるみによるユニット『ブルースエンジェルス』のマキシシングル『Love!Everybody』をリリース。2008年5月にはニューヨークで制作された通算5枚目のアルバムが日本と全米で発売されている。B型、趣味はスキー・ゴルフ、料理、花火大会、焼酎  B85 W58 H82 T160

<五十嵐はるみさん 公式H.P>
http://www.harumi-igarashi.com

2008年5月21日に5枚目のアルバム「Tears」を発売されたジャズヴォーカリストの五十嵐はるみさんにインタビューをしてきました。

☆ 名曲が多いので、70年代・80年代の曲をカバー

Q.小さい頃から歌うことはお好きだったんですか?
A.好きだったんですけど、自分が歌手になるとは全然思っていなかったです。でも、私の母親は「あなたが歌手をしてることは何ら不思議じゃない」って言うんです。で、理由を聞くと「何をするにも歌を歌ってた」って。わんぱくな少女だったんですけど、凧揚げをしながら歌を歌ったり、何かをしながら歌を歌ったり。だから、歌手という職業っていうよりは歌うことが体の一部という感じです。

以前は映画評論家になりたいと思っていて、その繋がりで映画音楽をよく聞いてたんですけど、たまたま帝塚山のバーに行った時にピアノの人が映画音楽を弾いていて、映画音楽が好きなんですって話をしたら「これから歌いに来てよ」って言われたんです。それで月に1回行ってたんですけど、それが週に1回になって、そうしたら「今度うちでも歌って欲しい」ってお客さんに言われて、またそこで歌っていたらホテルのオーディションを受けないかって話をもらって、それでホテルで歌うようになって。そういう風に、目の前にあることを一生懸命していたら人が道をつくってくれたっていう感じ。そしてメジャーデビュー出来るような歌手にならせていただき、全米デビューということになったんです。

Q.今回のアルバムは70年代・80年代の曲をカバーということなんですが、どうしてですか?
A.私はリアルタイムの年代ではないんですが、この年代に青春を過ごしてきた人、例えば幼少の頃に習ったエレクトーンの先生が持ってきたカーペンターズの曲とか、合唱団の先生が持ってきた「雨にぬれても」っていう曲とか、そういう自分が憧れている人たちが好きな曲に興味を持ったんです。それで聞いてみたらやっぱりこの時代には名曲が多いなぁって思いました。で、ぜひ自分のフィールドのジャズにしてみたいと。

Q.「千の風になって」もカバーされてるんですね。
A.昨年の暮れに、長年ファンでいてくださった方が亡くなったりお友達が亡くなったりして、あらためてこの曲は素晴らしいなと実感しました。アルバムには入れる予定ではなかったんですけど、急遽入れることになりました。そんなこと急に言われても困るって言われたんですけど、なんとかわがままを聞いてもらいました。素敵な曲になったと思います。

Q.9曲目がすごく好きでした。英語はわからないんですが、とても切ない気持ちになったんです。
A.この曲は滑って転んで人生はなかなかうまくいかないよなっていう曲です。あまりネガティブにならないように、「まぁ、しょうがないよ」っていうポジティブな感じで歌ってます。でもとても切ない曲なのでそれが伝わって嬉しいです。アルバムには訳詞も載せているので、それを読んでいただけるともっと深く感じれると思いますよ。

☆ライブでみんなと会えるのが嬉しい。この時間を一番幸せにするぞっ!

Q.ライブで大切にしてることはありますか?
A.私は本当にライブが好きで、「もうちょっと緊張しないか」って周りの人に言われるくらいなんです。待ち遠しくて早く始まらないかなぁって。ライブでみんなと会えるのが大好きで、終わらせたくないって思います。人が好きなんでしょうね。もちろんステージで歌っていることが楽しいのもあるんですけど、お客さんと空気とか時間を共有出来ていることが嬉しいです。今日のこの時間は地球の中で1番幸せな時間にしてやるぞっていうくらい思ってますから。

それと、ジャズを聴くのは初めてなんですっていう人も多いので、曲の説明やエピソードを紹介したりするようにしてます。入り口的なものになればいいなと。ジャズはわからないって言われる人もいますが、わからなくていいし、自由な音楽なのであまり難しいことは考えずに心地よいかどうかで聴いてもらえると嬉しいです。

Q.今後、どのような活動をしていきたいですか?
A.今はとにかくこのアルバムを1人でも多くの人に聴いてもらいたいと思います。自分でも自慢できる作品です。とにかくミュージシャンが素晴らしいですし、彼らが本当に愛情を注いで作ってくれたものなので、当分は色んなところでかかるようにしていきたいと思います。

 

メッセージ

 

 

<インタビューを終えて>
五十嵐さんは本当に歌うことが好きで、ジャズを愛しているんだなぁと感じました。そしてライブが好きなんだなぁと。今まではあまりジャズを聴いたことがなかったんですが、五十嵐さんのアルバムを聞いてライブに行き、まずジャズ界に1歩を踏み出して、そこからもっと深くジャズを知れたらいいなぁと思いました。
(欠陥ロケット・井上エミ)