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世界現役最長老(1908年12月生まれ)の映画監督マノエル・ド・オリヴェイラ監督が、今年生誕100年を迎える。いまなお新作を創り続け、世界の映画祭で絶賛される偉大な巨匠。小津安二郎は60歳で死去し、 ジョン・フォードやジャン・ルノワールら巨匠たちが60歳を過ぎてからはほとんど作品を撮れなかったのに 対し、本格的な映画製作は60歳を過ぎてからというのに驚く! 70歳を過ぎてからは1年に1本という驚異のペースで、それも実に若々しく、また1作ごとに作風が異なりながら、オリジナリティに溢れる質の高い作品を発表し続けている。
同じポルトガルの俊英ペドロ・コスタ監督の『コロッサル・ユース』公開を記念して同時開催!
<ものがたり>
ルイス・ブニュエル監督の傑作「昼顔」にオマージュを捧げ、登場人物たちの38年後を描くシニカル人生ドラマ。初老の紳士アンリは、パリのコンサート会場で、はるか昔の知人を発見する。それは、アンリのかつての友人の妻セヴリーヌだったが、彼女はアンリを避けるように足早にその場を立ち去ってしまう。しかし、アンリは諦めることなく彼女の居場所を探り出す。そして、ついに彼女をつかまえると、強引にディナーの約束を取り付けるが…。
【監督・脚本】マノエル・ド・オリヴェイラ 【撮影】サビーヌ・ランスラン 【出演】ミシェル・ピコ
リ、ビュル・オジェ 2006年 ポルトガル・フランス 70分 【配給】シネマトリックス
<ものがたり>
舞台や映画で活躍するベテラン俳優が、ある日突然、最愛の妻と娘夫婦を事故で亡くし、残された孫と二人だけの静かな生活を送る中で、自らを見つめ直す姿を哀歓たっぷりに描く。 自らの孤独や、年齢とともの変化してゆく俳優としての現実について思いをめぐらし、過ぎゆく時間と人生を見つめたオリヴェイラ監督の静かなる傑作。
【監督・脚本】マノエル・ド・オリヴェイラ 【撮影】サビーヌ・ランスラン 【出演】ミシェル・ピコリ、
カトリーヌ・ドヌーヴ 2001年 ポルトガル/フランス 90分
<ものがたり>
9.11の事件をきっかけにして、西洋文明をテーマに雄大な地中海文明を辿る母と娘の旅。"観客の理性をも刺激する映画でありたい"という監督の信念によって描かれた美しい映像美と流麗な音楽、そして会話から生まれた問題作。オリヴェイラの人生観が、ギリシャやエジプトなどの歴史的観光地の美しい映像を通して語られる。名優たちによる競演も見もの。
【監督・脚本】マノエル・ド・オリヴェイラ 【撮影】エマニュエル・マシュエル 【出演】レオノール・シルヴェイラ、フィリッパ・ド・アルメイダ 2003年 ポルトガル/フランス/イタリア 95分
<ものがたり>
ポルトガルを代表する女流作家ルイーシュの原作をもとに、天使とも悪魔ともつかない女性カミーラの存在によってふりかかる数奇な運命を描いたオリヴェイラ流"男女の微妙な四角関係の物語"。ポルトガルの風景描写と、ヴァイオリンの奏でる美しいバガニーニのメロディーが、異国緒豊かに、そしてミステリアスに見る人を映画の世界へと誘うファム・ファタールの物語。
【監督・脚本】マノエル・ド・オリヴェイラ 【撮影】レナート・ベルタ 【出演】レオノール・バルダック、レオノール・シルヴェイラ 2002年 フランス/ポルトガル 132分
<ものがたり>
ポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督が、故郷ポルトを舞台に、自らの少年期を創造性あふれる映像美で綴った自伝的作品。いまはなき生家、お菓子屋、クリスタルパレスの景色、そして初恋など、古き良き時代のポルトの街並みがオリヴェイラの想い出とともに甦る。オリヴェイラ少年は、彼の孫息子が演じ、オリヴェイラ自身も20年代の俳優役を演じている。
【監督】マノエル・ド・オリヴェイラ 【撮影】エマニュエル・マシュエル 【出演】マノエル・ド・オリヴ
ェイラ、リカルド・トレパ、マリア・デ・メディロス 2001年 ポルトガル/フランス 61分
<ものがたり>
300年以上たった今も色褪せることなく、フランス恋愛小説の始祖として君臨するラファイエット夫人の古典文学を、現代のパリ社交界を舞台に描いた文芸恋愛ドラマ。クレーヴ夫人を愛し追い求める男性に、ヨーロッパ全域でカリスマ的人気を誇るロック・アーティストのペドロ・アブルニョーザが実名で演じる。その歌に託した愛の叫びはあまりに美しい!
【監督・脚本】マノエル・ド・オリヴェイラ 【撮影】エマニュエル・マシュエル 【出演】キアラ・マストロヤンニ、アントワーヌ・シャビー、フランソワーズ・ファビアン 1999年 ポルトガル/フランス/スペイン 107分
■9月27日(土)〜 シネヌーヴォにてロードショー
シネヌーヴォ http://www.cinenouveau.com/

鮮烈な日本公開となった『ヴァンダの部屋』から6年、ポルトガルの俊英が、再びヴァンダを登場させて彷徨える人々を描き出します。2006年のカンヌ国際映画祭を始め、世界各地の映画祭で『ヴァンダの部屋』以上の驚きを与えた、ペドロ・コスタ監督の渾身の一篇。主人公が家を出た妻を捜し彷徨う姿は、どこか『東京物語』の笠智衆を思い起こさせ、ユーモラスで微笑ましい。人間について、土地についての壮大な叙事詩、ついに公開。
<ものがたり>
ふるくからカーボ・ヴェルデ出身のアフリカ系移民が多く住む、リスボン郊外のフォンタイーニャス地区。住民たちは開発に伴い建てられたばかりの近代的な集合住宅へと強制移住させられる。そんな移民労働者の1人で、34年この地区に住んできたヴェントゥーラは、突然、妻に家を出て行かれてしまう。途方に暮れ、荒廃した貧民窟と新しい集合住宅の間を行き来しつつ、彼は、自身が「子供たち」と信じる、ヴァンダやベーテ、レントたち若い住民を訪ね歩き、対話を重ねながら自分の場所を見出そうとしていく・・・。「愛しき妻へ 今度会えれば30年は幸せに暮らせるだろう。お前のそばにいれば力も湧いてくる。土産は10万本のタバコと流行のドレスを20着あまり、車も1台。お前が夢見る溶岩の家、心ばかりの花束・・・」。ヴェントゥーラ自身の手紙から紡がれた美しく切ない言葉。ヴェントゥーラの立ち止まることのない美しくも哀しい聖なる歩みは続く。
【監督】ペドロ・コスタ 【製作】フェルナンド・メイレレス 【出演】ヴェントゥーラ、ヴァンダ・ドゥアルテ、ベアトリズ・ドゥアルテド 2006年 ポルトガル・フランス・スイス 115分 【配給】シネマトリックス
<公式ホームページ>http://www.cinematrix.jp/colossalyouth/
■9月27日(土)〜 シネヌーヴォにてロードショー
<シネヌーヴォhttp://www.cinenouveau.com/>

(C)2007 O2 Cinema Ltda. All rights reserved.
暴力もドラッグも手を伸ばせばすぐそこにあるスラム街ファヴェーラ。ファヴェーラをスタイリッシュに描き世界を驚愕させた「シティ・オブ・ゴッド」の衝撃から5年。第2章ともいうべき本作は、陽気な地獄を生き抜く人々の絆と葛藤を、躍動感あるブラジル音楽とリアリティ溢れる映像で浮き彫りにし、希望へと導いていく。2008年ベルリン映画祭14+部門に正式出品。
<ものがたり>
ブラジル・リオデジャネイロ独特の傾斜地に不法占拠されたスラム街を「ファヴェーラ」と呼び、貧しい生活強いられている100万もの人々が暮らしている。デッド・エンド・ヒルと呼ばれるファヴェーラの丘で幼い頃からともに育ってきたラランジーニャとアセロラ。本物の兄弟のように強い絆で結ばれた2人が18歳を迎える─。アセロラはクリスとたった1度のセックスで妊娠させ息子・クレイトンの父親になった。妻は生計をたてるために遠く離れたサンパウロへ働きに出る。幼くして父を亡くした彼にとって2歳の息子を育てるのは非常に厳しかった。一方、生まれてすぐに父親に捨てられたラランジーニャは、恋人のカミラとの関係に満足しつつも、日ごとにましていく父親に対する想いを押さえきれず、アセロラと共に父親を探すために動きはじめる。ある男から父親の名はエラウドで、15年前にステーキ店で起こった"ボイ・ブラヴォ事件"で、現在仮出獄中であることをあることを聞く。突き放されてもどうしても父親と一緒に過ごしたいラランジーニャは、ひとり父親を訪ねる。ラランジーニャの従兄であるマドゥルガドは、デッド・エンド・ヒルのボスで、3年ぶりに"下界"に戻ってきた。マドゥルガドのワンマンで傲慢な態度に副官ネファストは苛立ちを感じていた。そんなある日、手下の1人フィエルが窃盗の現行犯で警
察にあげられ、仲間を裏切ったことがバレてしまう。マドゥルガドはフィエルを殺すようネファストに命令する。アセロラが偶然、死んだはずのフィフェルを目撃する。フィエルはネファストと裏で手を組みマドゥルガドからデッド・エンド・ヒルを奪うため仲間を集めていた。マドゥルガドとネファストの抗争に巻き込まれたアセロラは仕事も寝場所も失くし、ネファストに命を狙われる身となった。アセロラを受け入れたマドゥルガドから、ラランジーニャの父親が殺したのは、アセロラの父親だという真相を聞かされる。ギャング仲間になったアセロラを迎えに行ったラランジーニャを、「お前の親父が俺の父親を殺した」といって追い返す。父親から真相を聞いたラランジーニャは、激しい銃撃戦を潜り抜け、命懸けでアセロラを助けに向かう。そのラランジーニャに銃を突きつけ、「一体誰のせいで俺はここにいるんだ?」と言い放つアセロラ。そして2人は銃を挟んで向かい合う・・・
【監督】パウロ・モレッリ 【製作】フェルナンド・メイレレス
【出演】ドグラス・シルヴァ ダルラン・クーニャ ジョナタン・ハーゲンセン エドワルドBR 2007年 ブラジル 106分
【配給】アスミック・エース
<公式ホームページ>http://cityofmen.asmik-ace.co.jp/
■8月30日(土)〜 テアトル梅田、シネマート心斎橋、京都みなみ会館、シネカノン神戸にてロードショー
同性への恋、大人になることへの渇望、はじめて知る体の欲望、そのために生まれる醜い感情。パリ郊外の新興住宅を舞台に、少女たちのひと夏というありふれた題材を扱いながら、思春期の心の揺らぎや残酷さをこれまで見たことのない少女のリアルな視点から描いている。幼い新人女優を起用しながら、10代の少女たちの生々しい"気分"を真摯なスタイルで切り取り、監督自身の実体験をもとにした繊細かつ大胆なデビュー作が2007年第60回カンヌ国際映画祭"ある視点部門"の正式上映作品に選ばれた。大女優、ジャンヌ・モローから絶賛された新人女性監督セリーヌ・シアマは、弱冠27歳。2007年第33回セザール賞ノミネート"最優秀新人作品賞/最優秀有望若手女優賞"を受賞した。

(C)LES PRODUCTIONS BALTAHZAR 2007
<ものがたり>
15歳のマリーは、シンクロナイズド・スイミングの競技会で、親友の同級生アンヌを観に来て上級生の華やかな演技でもひと際輝くチームのキャプテン、フロリアーヌに恋をした。美人で高慢、男性関係が盛んだと噂されていたフロリアーヌには、女友達がいなかった。マリーは彼女に近づくため、同じスイミングスクールに行き、「練習を見学させて、何でもするから」と懇願する。見学の許可をもらったある日、フロリアーヌはマリーに「頼みたいことがあるの」と自分の家に誘う。男子部員のフランソワとのデートに出かけるのをごまかすためだった。男たちと戯れる姿を見るたびに胸が痛むのに、遠征に同行させてくれたり、優勝メダルをくれたりする彼女といると、どうしても言われたとおりしてしまうマリー。一方、最近付き合いの悪くなったマリーに腹を立てているアンヌは、ひとりでフランソワへの接近の機会を探っていた。ある日、またフランソワのデートに付き合わされたマリーが、ついに「もう行かない」と怒って去ろうとすると、フロリアーヌは誰にも言えない秘密を打ち明ける。予想もしなかった告白に驚くマリー。夜になっても眠れず語り合ううちに静寂が訪れ、ふたりの手と手が自然と重なり合っていた。押し寄せるさまざまな感情に溺れそうになってもがくマリーにフロリアーヌが切り出した、驚くべき依頼が・・・。少女に恋した少女の夏が、残酷な結末に向けて一気に加速する。
【監督・脚本】セリーヌ・シアマ
【出演】ポリーヌ・アキュール アデル・ヘネル ルイーズ・ブラ・シェール
【配給】ツイン 2007年 フランス 85分
【公式サイト】http://tsubomi-movie.jp/
■7月19日(土)〜 梅田ガーデンシネマにてモーニング&レイトショー 8月9日(土)〜シネカノン神戸(レイトショー) 他にて公開予定
米プレイボーイ誌の記事"Death and Dishonor"に書かれた実話 ─イラク戦争から帰還した兵士が失踪直後に焼死体で発見され、父親の捜査によって真実が明らかになるという悲惨な事件─ に基づいた作品に共感したクリント・イーストウッドが支援してくれたことで、映画化を実現させた。「クラッシュ」でアカデミー賞を受賞したポール・ハギス監督は、戦争や政治の映画としてではなく、"正義とは・・・、家族とは・・・"といった人が抱えるテーマとして、本作の製作を決意した。アカデミー賞受賞暦のある演技派キャスト陣が終結し、人の心の叫びを痛切に、そして巧妙に表現。「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」に続き、また新しい感動を生み出した。

(C) Elah Finance V.O.F
<ものがたり>
2004年11日1日。元軍人警官、ハンク・ディアフィールドの元に、息子のマイクが軍から姿を消したという不穏なニュースが届けられる。典型的な軍人一家で育った息子に限って無許可離隊などありえないと思ったハンクは、妻のジョアンを残し、息子を探し出すために帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。帰国している同じ隊の仲間も皆、マイクの行方を知らなかった。地元警察の女刑事エミリー・サンダースが彼の捜索を手伝い、消息を探っていた矢先に、息子の焼死体が発見されたという知らせが届く。2人は真相を究明しようと試みるが、息子の殺害現場が軍の管轄内だったために、事件は警察の手から離れてしまう。しかし、エミリー刑事の助けでマイクの死体が遺棄された場所へ検証に向かったハンクは、殺害現場は軍の管轄である基地の敷地外だと見抜き、一歩一歩真実を解き明かしていく。しかし、そこには父親の知らない息子の"心の闇"が隠されていた。そしてこの事件の裏に潜む真実は、ハンクがこれまで信じてきた世界のすべてを揺るがすほどの衝撃的な事実となる。疑うことなく、抱き続けてきた自らの信念を根底から覆されるとき、人はどう真実と向き合い、どう答えを出すことができるのか…。
【監督・製作・脚本】ポール・ハギス
【出演】トミー・リー・ジョーンズ シャーリーズ・セロン スーザン・サランドン ジョナサン・タッカー ジェイソン・パトリック
【配給】ムービーアイ 2007年 アメリカ 121分
【公式サイト】http://www.kokuhatsu.jp
■6月28日(土)〜 TOHOシネマズ梅田ほか

(c)2007 Warner Bros.Ent. All Rights Reserved
11年と16日、施設で孤独な日々を耐え「パパとママに会いたい。きっと会える」と信じて両親を探す少年の一途な想い。その想いを胸にストリートで無心にギターをかき鳴らし、あふれる両親への愛を音符に託し続ける。ひたむきな心に音楽の力をふり注ぎ、はなれ離れになっていた心と心が呼び寄せられる。再会の奇跡を呼び起こす"音楽の魔法"に心揺さぶられる、感動のファンタジー。「ネバーランド」でピーターパンのモデルになった少年を演じ、世界中の映画ファンを虜にしたフレディ・ハイモア。続く「チャーリーとチョコレート工場」でも、自然体の魅力を輝かせた彼が、今度は音楽のパワーを信じる心で夢をかなえていく少年の役に健気な存在感を光らせる。第80回アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた。
<ものがたり>
NY州ウォルデンの男子養護施設で育った11歳の少年エヴァンは、風の音からベッドのきしむ音まで、あらゆる音がメロディとして感じられるほど鋭い音感を備えている。心の音で響きあっている家族が必ず迎えに来ると固く信じている。11年前の満月の夜。コンサートでNYへやって来た新進チェロリストのライラと、サンフランシシコ出身のロック・ミュージシャン、ルイスはワシントン広場を見下ろすビルの屋上で、運命の出会いを果たした。ロマンチックな一夜を過ごした2人だが、ライラの父親の介入で、2人は連絡先を伝え合うこともできず、仲を引き裂かれてしまう。まもなく妊娠に気づいたライラは、父の反対を押し切って出産を決意するが、臨月で交通事故にあった彼女を待ち受けていたのは、お腹の子が助からなかったという哀しい知らせだった。コンサート活動から退き、故郷のシカゴで傷心を癒す日々を送るライラ。一方、彼女を失って音楽への情熱を失くしたルイスは、バンドを脱退し、サンフランシスコに戻って金融ビジネスに身を投じていた。施設を抜け出したエヴァンは、マンハッタンの街角でギターを奏でる少年に誘われるまま、ストリートパフォマーの子供たちが共同生活する廃墟の劇場に足を踏み入れる。そこで出会った元締めの男にエヴァンの天才ぶりを見出され、街角にたつようになる。しかし、エヴァンたちが寝泊りする劇場に児童福祉局の手入れが入り、さまよい出たエヴァンは、
教会に逃れそこで出会った聖歌隊の少女の指導で楽譜の読み方をマスター。作曲の天才であることに気づいた教会の牧師は、エヴァンをジュリアード音楽院に推薦。入学したエヴァンは正式に音楽を学ぶ。その頃、死の床にある父親から自分の子供が生きていると知らされたライラは、その子の行方を求めてNYにやって来た。児童福祉局の助けで、その子がエヴァンであると知るライラは、自分の音楽がエヴァンの耳に届くことを願って、ニューヨーク・フィルと共演するコンサートのオファーを引き受けた。一方、ライラへの愛を断ち切れないでいることに気づいたルイスも、音楽の世界に復帰しようと決意。かつてのバンド仲間とNYにやって来る。ライラが出演するのと同じ野外コンサートで、エヴァンが作曲した「オーガストのラプソディー」がNYの夜空に鳴り響いたとき、思いがけない奇跡が起きる。
【監督】カーステン・シェリダン
【出演】フレディ・ハイモア ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、ロビン・ウイリアムズ
【配給】東宝東和 2007年 アメリカ 114分
【公式ホームページ】 http://www.kiseki-symphony.com
■6月21日(土)〜 TOHOシネマズ梅田 TOHOシネマズなんば なんばパークスシネマ TOHOシネマズ二条 MOVIX京都 OSシネマズミント神戸 シネモザイク ほかロードショー
なぜ母は息子に殺されたのか?実在の事件を完全映画化。2007年第60回カンヌ国際映画祭監督週間で上映され、スキャンダラスな内容で賛否両論を巻き起こした衝撃作。一代で富を築いた大富豪・ベークランド家に嫁ぎ、愛する息子に殺された実在の女性の事件を基に執筆された原作「SAVAGE GRACE」(直訳「野蛮な優美さ」)は、1985年に出版され数々の賞に輝いた話題作。本作は、「恍惚」の奇才トム・ケイリンがその原作を艶やかに映画化した衝撃作である。主演は数々の賞に輝く演技派、ジュリアン・ムーア。息子役に大抜擢となった新鋭エディ・レッドメイン。二人の迫真の演技が時代に埋もれた衝撃のスキャンダルを浮き彫りにしていく。母と息子の悲劇が、いま明らかになる。

(c) Lace Curtain, Monfort Producciones and Celluloid Dreams Production
<ものがたり>
美しく明るく温和な性格で、天性の社交家だったバーバラは、大富豪ベークランド家の跡取りのブルックスと結婚し、貧しい生活から抜け出す。バーバラは毎日のように社交界を渡り歩いてはその人脈を広げ、華やかで刺激的な上流社会の生活を謳歌していた。また、ブルックスとの間に待望の息子アントニーも生まれ、可愛らしくすくすくと成長していく。1967年、ベークランド家はスペインのカダケスに住まいを移していた。一見すれば仲の良い家族のように見えるが、アントニーはバーバラの上流志向に嫌悪感を感じ始め、ブルックスはバーバラに冷たい視線を送る。幸せだったはずのバーバラの人生、家族の絆は、すでに綻びはじめていた・・・。1968年、バーバラは知り合いを迎えるため行ったマジョルカ空港で衝撃的な光景を目撃する。なぜか空港にいるブルックスの横にいたのは、息子アントニーの彼女・・・。取り乱し、心の底からの罵声を2人に浴びせ、泣き崩れる。心の拠り所を失ったバーバラは、パトロンのサムと心ない情事、自殺未遂と、美しかった面影は消え始めている。いつしかバーバラは、自分の元に唯一残された美しく愛おしい息子アントニーへの依存を高め始める。戸惑いを見せるアントニー、崩れ行くバーバラ。狂おしくもつれあう2人を待ち受ける運命とは・・・。
【監督】 トム・ケイリン 【脚本】 ハワード・A・ロッドマン
【出演】 ジュリアン・ムーア スティーヴン・ディレイン エディ・レッドメイン エレナ・アナヤ
【配給】 アスミック・エース 2007年 スペイン=フランス=アメリカ 97分
【公式】 http://www.utsukushisugiru.com
■6月7日(土)〜 シネ・リーブル梅田 シネカノン神戸 京都シネマ
スキャンダルの多いテキサス州のお気楽議員と嫌われ者のCIA諜報員が、世界を変えた本当にウソみたいな話。目立った功績もない下院議員のちょっとした良心がきっかけで、その後の彼の人生と世界をも大きく変える転機が訪れる。歴史上最大の極秘戦争といわれるアフガン侵攻をめぐる米ソ対立。アフガンでのゲリラ戦は、ソ連にとってヴェトナム戦争となり、共産主義帝国崩壊の引き金ともなったが、その背景にはイスラム原理主義者の軍隊に数十億という弾丸や数十万という武器を支援した、アメリカ政府の対ソ政策があった。10万ものアフガン原理主義戦士がCIAによって供与された武器を手にしテロの訓練を受け、その10年で2万8千のソ連兵が命を落とした。ジョージ・クライルのノンフィクション小説をエミー賞受賞ドラマ「ザ・ホワイト・ハウス」のアーロン・ソーキンが脚色。ソ連撤退によりアフガンの地でタリバンが勢力を拡大し、後に9.11同時多発テロ首謀者の駆除のため、今度はアメリカがアフガンを進攻する皮肉も見逃せない。ゴールデングローブ賞5部門ノミネート。

(C)2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
<ものがたり>
1980年4月、テキサス州選出の課員議員チャーリー・ウイルソンは、ソ連に攻め入られ苦境に立たされるアフガニスタンのニュース映像を目にし、心がざわめき立つのを感じる。関心があるのは酒と女だが、何かが弾けた瞬間だった。その後、アフガニスタンへの加勢のために国防歳出小委員会があてている額がたったの500万ドルと知った彼は、予算の倍増を指示。そんな彼の動きにいち早く目をつけたのが、チャーリーと旧知の仲で、テキサス州で6番目の資産家ジョアンだった。ジョージ・ワシントンの妹の直系で、反共主義者でもあるジョアンは、ソ連を打ち負かし、アフガニスタンの人々を救うよう彼に訴える。パキスタンと親交の深いジョアンの願いを受け、イスラマバードでジア・ウル・ハク大統領と対面する。支援金を倍増したことを自慢するチーャリーに対し、ソ連の攻撃でパキスタンに流れ込んでくるアフガニスタン難民の悲惨な現状を憂う大統領は、無関心なアメリカ政府を非難し、アフガニスタンがソ連に対抗するための戦闘機、銃、資金の提供を迫る。対談後、難民キャンプを訪れたチャーリーは苦しむ人々を見てアメリカの支援を決意する。帰国した彼は、アフガニスタンでの極秘作戦に携わるCIAのエージェントをオフィスに呼び寄せる。現れたのが、切れ者だがギリシャ系ゆえ昇進できずに、才能を持て余していたガストだった。チャーリーの本心に心を打たれたガストは、CIAの戦略武器専門家と彼を引き合わせるなど、ソ連を撃退するための具体的な方法を指南する。こうして、政治家らしくない政治家チャーリーは、人類史上最大の極秘作戦を実行に移すのだった。
【監督】マイク・ニコルズ 【原作】ジョージ・クライル
【出演】トム・ハンクス ジュリア・ロバーツ フィリップ・シーモア・ホフマン
【配給】東宝東和 2007年 アメリカ 101分
【公式サイト】 http://www.charlie-w.com
■5月17日(土)〜 TOHOシネマズ梅田 梅田ブルク7 TOHOシネマズなんば なんばパークスシネマ TOHOシネマズ二条 MOVIX京都 OSシネマズミント神戸 シネモザイク MOVIX六甲 109シネマズHAT神戸
原作はバルザックの「十三人組物語」の一遍「 ランジェ公爵夫人」。カンヌ映画祭でグランプリを獲得した「美しき 諍 い女」(1991年)のジャック・リヴェット監督が、フランスの文豪・バルザックの名作を忠実に、完璧なまでの美しさで完全映画化。リヴェットは「アウト・ワン」('70)、「美しき 諍 い女」('91)に続き三度、バルザックに挑み、力強く、堂々たる風格の文芸作品を生み出した。19世紀初頭、パリの虚飾と欺瞞に満ちた貴族社会を舞台に、最初は戯れのようにみえた二人が、いつしか激しく愛に陶酔していく姿をとおして男と女の普遍的な関係を見事に描きだす。ランジェ公爵夫人を演じるフランスの人気女優・ジャンヌ・バリバール(恋ごころ)、モンリヴォー将軍を演じたギョ−ム・ドパルデュー(ポーラX)。二人の演技は、時代と世界を超え、愛の真実の姿を突きつけてくる。

(C)TS Productions
<ものがたり>
1823年、ナポレオン軍の英雄、モンリヴォー将軍は、スペインの修道院で、長い間探し続けていた女性と再会する。かつてのランジェ公爵夫人である。5年前、パリの華やかな舞踏会でランジェ公爵夫人に出会い、激しい恋心を抱いたモンリヴォー。公爵夫人の思わせぶりな振る舞いに翻弄され続ける。追い詰められた彼は、貴族のたしなみや信仰を語る彼女に対して、誘拐という手段に打ってでる。それを機に恋に目覚めたランジェ公爵夫人。熱烈な手紙をモンリヴォーに送り続けるが、彼は徹底的に無視する。いまや公爵夫人の貴族としてあるまじき振る舞いは街中の噂となり、親戚たちが心配して彼女の屋敷に集まる騒ぎとなる。彼女はとうとう将軍の屋敷まで押しかけ、自分が送り続けた封の切られていない手紙の束を見つける。絶望した彼女は、彼への最後の手紙を友人に託す。「残酷なゲームはおやめください。この手紙を読んで3時間後に私の屋敷にお出かけください。もし3時間経っても貴方がいらっしゃらなければ、私は世俗社会から去り、もう二度とお目にかかりません・・・」。将軍はその手紙を読むが、友人の訪問を受け、すぐに彼女に会いに行くことができない。刻一刻と過ぎ行く時間を気にする将軍。部屋の時計が遅れていることに気がついた時にはもうすでに遅かった・・。
【監督・脚本】ジャック・リヴェット 【原作】オノレ・ド・バルザック
【出演】ジャンヌ・バリバール ギョ−ム・ドパルデュー ミシェル・ピコリ ビュル・オジエ
【配給】セテラ・インターナショナル 2006年 フランス 137
【公式ホームページ】http://www.cetera.co.jp/Langeais/
【公開】5月17日(土)〜 シネ・ヌーヴォにてロードショー
フランス映画の伝統を汲む重層的な心理描写にクラシック音楽の構成を見事に取り入れた本作は、2006年カンヌ映画祭「ある視点」部門に正式出品され、高い評価を得た。観客の拍手喝采を浴びるピアニストと、かたわらの"譜めくり"という陰の存在を、かつてないほどスリリングな設定に置かれた女性二人のあこがれと絶望、愛と憎しみの物語を、きめ細かく、情感豊かに描いている。美しく危険な香りのするメラニー役を演じるのは、「ある子供」(2005年カンヌ映画祭パルムドール大賞受賞)で鮮烈なデビューを果たしたデボラ・フランソワ。監督のドゥニ・デルクール自身、高い評価をヴィオラ奏者で、一曲のクラシック音楽さながらの構成や緊張感、演奏家たちの心理を巧みに描いている。

(C)Philippe Quaisse
<ものがたり>
透き通るような白い肌に長い髪を束ねた少女メラニーの夢は、コンセルヴァトワールに入学してピアニストになること。その憧れは、やさしく見守る両親が想像する以上に静かに、熱く燃えていた。入学試験の日、人気ピアニストとして活躍する審査委員長・アリアーヌを前に自信に満ちた表情で弾き始める。しかし、アリアーヌが見せた無神経な態度に動揺したメラニーは演奏を中断。ピアニストになる夢を封印した。十数年後、美しく成長したメラニーは、名高い弁護士ジャン・フシェクールの事務所で実習生として働き始める。ジャンが息子の世話係りを探していると知ったメラニーは、自ら子守を申し出る。ジャンの妻はほかでもない、メラニーの夢を絶ったアリアーヌだったのだ。アリアーヌは、メラニーにピアノの経験があると分かると演奏会での"譜めくり"役を依頼する。譜めくりは目立たないが演奏の出来を大きく左右する大切な役。特に、最近のアリアーヌは、交通事故で受けた心の傷から、明らかに自信を失っていた。練習を重ねるうちに、アリアーヌはメラニーに信頼と好意を寄せていく。メラニーが傍らにいることでアリアーヌは自信を取り戻し、演奏会を成功させる。観客の賞賛を浴びて輝くアリアーヌを、憧れのまなざしで見つめるメラニー。アリアーヌの成功も幸せも、いまや支配するのは自分であることを確信し、ひそかに「ある計画」を進めていく。
【監督・脚本】ドゥニ・デルクール 【音楽】ジェローム・ルモニエ
【出演】カトリーヌ・フロ デボラ・フランソワ パスカル・グレゴリー
【配給】カフェグ ルーヴ/トルネード・フィルム 2006年 フランス 85分
【公式ホームページ】http://piano.cinemacafe.net
【公開】5月24(土)〜 テアトル梅田、シネカノン神戸 以降、6月14日(土)より、京都シネマにて公開
アカデミー賞4候補に上がった傑作ミステリー「探偵<スルース>」('72年)が設定はそのままに、全く新しいアプローチで蘇った。ノーベル文学賞作家、ハロルド・ピンターの脚本を、「魔笛」のケネス・ブラナー監督が、巧みな演出と画作りで見事に映像化。それぞれの世代を代表する英国の二大俳優がひとりの女をめぐって、ふたりの男が挑発し合い、知性と理性が勝敗を決める不健全なゲームで火花を散らす迫真の演技。男のエゴとプライドを激しくぶつけ合うバトルは、思いもよらぬ方向に展開していく。セリフのひと言ひと言、行動のひとつひとつが、本心か、策略か?嘘か真実か?観る者を混乱させ、だまし絵の世界へ誘い込む。

©MRC U Distribution Company LP
<ものがたり>
ベストセラー推理小説作家、ワイクの邸宅に若い男ティンドルが訪ねてきた。監視カメラが作動し、ドア、ライティング、警備システム、現代アートギャラリーのような館内のほとんどが、ワイクの手の中のリモコンで管理されている。ワイクの妻マギーは、ティンドルと浮気をしていて、ティンドルは離婚の合意を得るために屋敷を訪れたのだ。ワイクは用意していたアイデアを切り出した。隠し金庫にある100万ポンドはする高価なネックレスをティンドルに盗ませ、海外で売り払えばティンドルに現金が、ワイクには宝石に掛けた多額の保険金が転がり込む、という算段だ。ワイクの巧妙な話術にはまったティンドルは泥棒役になって金庫を開け、宝石を取り出す。その時ワイクはティンドルに向けていた銃の引き金を引いた。ある日、ブラックと名乗る刑事が来た。姿を消した男の行方を捜している、という。ティンドルという男が、あんたに会いに行くといって姿を消した。奥さんがあんたは、人を殺しかねないと言っていた、と言われワイクは「空砲を撃って屈辱を与えただけだ。気絶したが、眼をさまして帰った」と、必死に抗弁する。刑事に羽交い絞めにされ追い詰められるワイクの背後で、かつら、髭、次々と変装を取っていき、ティンドルが姿を現した。血痕や証拠品を事前に仕込み、完璧な変装で騙したティンドルに「これで1対1だな。天才的だ!」とワイクは称賛の言葉を贈る。ワイクはティンドルに形成逆転を狙った奇妙な提案をした。ふたりの男のゲームは、予想外のクライマックスを迎えようとしていた・・・。
【監督】ケネス・ブラナー 【脚本】ハロルド・ピンター
【出演】マイケル・ケイン ジュード・ロウ
【配給】ハピネット 2007年 アメリカ 89分
【公式】http://www.sleuth.jp/
■4月12(土)〜公開 テアトル梅田 敷島シネポップ シネカノン神戸 京都シネマ
1987年、チャウシェスク大統領による独裁政権末期のルーマニアを舞台に、望まない妊娠をしたルームメイトの違法中絶を手助けするヒロインの緊張感に満ちた一日を通して、困難に立ち向かう若い女性の苦悩やこころのうちを描いている。「もし、私が彼女だったら・・・」と誰もが感情移入できる主人公の勇気あふれる行動は、世代や国籍を越え、すべての女性に勇気と希望を与えてくれます。2007年、カンヌ国際映画祭で、世界中にその名をとどろかされ、映画界の最前線に躍り出たルーマニアの俊英クリスティアン・ムンジウ監督は、個人の自由が大幅に制限された社会で、人間らしく生きるとはどういうことなのか? 答えをこの作品の中で提示。新しい"女性映画"の地平を切り開いています。2007年、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞、2007年ヨーロッパ映画賞作品賞・監督賞W受賞。

(C)Mobra films 2007
<ものがたり>
大学生のオティリアは、寮のクラスメイト、ガビツァと朝からせわしなく動き回っていた。ビニールシート、歯磨き粉、石鹸、ドライヤー、忘れ物がないかと確認しあう2人。「キャンンプに行くみたい」と、のんびり構えているが、これから長い1日が2人にとって生涯忘れられない日になるとは思いも寄らなかった。オティリアは今日の予約を確認するためガビツァに言われたホテルに向かった。ところが、そんな予約は入っていないと言われ、仕方なく別のホテルを探し、部屋を取る。予想外の出費となり、寮にいるガビツァに電話を入れると、逆に自分が会う約束をしていた男に会いに行ってくれないかと頼まれてしまう。ガビツァに教えられた待ち合わせ場所に行き、ベベという無愛想な男に会う。電話で話した女と違う人間がやって来て、挙句の果てには頼んでいたホテルと違う場所に行くと知って、ベベは約束が違うと怒り出す。「これからやるのは違法行為だ! 妊娠中絶がばれたら重い刑に問われる! 分かっているのか?」。ベベに厳しく詰め寄られ、萎縮する2人。お金が足りないことを知ると、話にならないと、帰ろうとするベベ。このチャンスを逃すと2度と中絶手術が出来なくなるガビツァは、必死に追いすがる。その時、オティリアは覚悟を決めた。選択の自由を奪われた世界で、ルームメイトのために取ったオティリアの行動とは・・・。ガビツァの中絶手術は成功するのか?
【監督・脚本】クリスティアン・ムンジウ 【出演】アナマリア・マリンカ ローラ・ヴァシリウ ヴラド・イヴァノフ
【配給】コムストックグループ 2007年 ルーマニア 113分
【公式サイト】 www.432film.jp
■3月29(土)〜公開 テアトル梅田 シネ・リーブル神戸 4月19日(土)〜京都シネマ
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で賞賛を浴び、世界中を熱狂のウズに巻き込む、ウェス・アンダーソン監督が送る待望の最新作。父の死をきっかけに1年間絶交していた男3兄弟が、兄弟の結束を固めようと、魅力的なインドを舞台に、列車で旅する兄弟の"愛と絆"を描くコメディドラマ。全米で本年度最高のスクリ−ン・アベレージを出し、各国映画祭でも絶賛されている希望と再生のロードムービーだ。また監督が本作のプロローグとして製作し、世界中で話題となっている短編「ホテル・シュヴァリエ」も同時上映される。

(C) Twentieth Century Fox Film Corporatio
<ものがたり>
インド北西部を駆け抜ける列車・ダージリン急行に、長男フランシスの呼びかけで、次男ピーター、三男ジャックの3兄弟が集い、もう一度兄弟の結束を固めようとインドの旅に出る。3人はそれぞれ問題を抱えていた。フランシスは忠実な助手とともに旅のスケジュールを作り、親のように弟たちの世話を焼く。頭に包帯がぐるぐる巻きにされているが、バイク事故で瀕死の重傷を負って、奇跡の生還を果たしたばかりだった。ピーターは、父の死後、遺産を独り占めしているとフランシスにののしられる。妻とは価値観の違いから離婚を考えていた。ジャックは作家で、彼らの家族をネタに小説を書き上げたばかり。失恋の痛手を負ってダージリン急行に乗ったが、すぐさま列車のアテンダントと恋に落ちる。なにかといがみ合う3兄弟だが、彼らは人生を変える旅を必要としていた。フランシスは次々と協定を作り、彼らを引率する。目の前に広がるインドの絶景が3兄弟の心を潤していく。行方不明になっていた母親がヒマラヤの修道院で尼僧をしていることがわかり、会いに行こうと約束する。しかし、再び取っ組み合いの大ゲンカをしてあえなく列車から追い出されてしまう。フランシスの助手にも愛想を尽かされ、砂漠の真ん中で途方に暮れる3兄弟。別れ際に、助手から渡された手紙には、母から"会えない"という言葉が残されていた・・・。
【監督】ウェス・アンダーソン
【出演】オーウェン・ウィルソン エイドリアン・ブロディ ジェイソン・シュワルツマン アンジェリカ・ヒューストン
【配給】20世紀フォックス映画 104分 アメリカ
【公式サイト】www.darjeeling-movie.jp
■3月15(土)公開 シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、京都シネマ ほか