何気なくもらっているお給料。しかし、明細書をよく見ると「これって何?」ということがいっぱいあります。社会保険料や税金が引かれて手取りは減ります。各項目別に疑問を解明していきます。

支給される給与の構成について

 これまで、給与から控除されている項目に注目をしてお話してきました。1つでも皆さんにとって新しい発見はあったでしょうか。

 さてでは、逆に給与の支給項目、いわば、こちらこそが皆さんの労働の対価であり、給与明細のメインの内容になるわけですが、各項目がどういう理由で支給されているものか分かりますか?
  支給される給与の構成は、基本給+諸手当というような構成がほとんどですが、基本給の決め方や諸手当の内容というのは、会社の業種、規模、職種、職位などによって実に様々です。
  例えば、営業職であれば、基本給などの毎月固定で支払われる額を少なく設定して、業績手当というような手当で毎月の業績が、給与に反映されるようなしくみになっていたり、熟練を要するような技術職であれば、勤続年数によって、基本給や諸手当が増えていくしくみになっていたりします。
  また、給与というのは労働の対価と私はよく書いていますが、厳密には、給与には労働に対する報酬という意味とともに、生活給という側面もあり、具体的には、住宅手当や家族手当などのように社員が安心して会社で働けるようにという趣旨の手当を支給する会社もあります。

 会社によっては、この諸手当が数多くある事例もあり、社員の側からすれば、これは、何だろう?ということもあります。ただ、支給されている限りは、疑問に思っても調べないものだと思いますが。
  支給されている項目の定義は、会社の就業規則の賃金規程に定められています。就業規則は、常に10人以上の社員がいらっしゃる会社であれば、会社には制定しておく義務があります。また、この就業規則は従業員への周知義務と言って、社員の方がいつでも閲覧できるようにしておく義務が会社にありますので、恐らくその気になれば、読者の多くの方々は、就業規則を見ることができるはずです。

 入社時には、給与についても会社から説明があるものですが、入社したい一心で、細かい内容は聞いていなかったということもよくあることです。給与明細を見て、疑問に思うことがあれば、一度ご自身の会社の就業規則を確認してみてください。
  今さら、給与のことを上司や社長に聞きにくいですからね。

プロフィール

櫻井 了子
社会保険労務士、 2 級 FP 技能士  28 歳、大阪生まれ
社会保険労務士行政書士 関昇事務所 勤務 
http://www.seki-office.com
趣味は、野球観戦(虎党)です。昨年は、 15 試合くらい甲子園に行きました。野球シーズンが始まると、応援と仕事の両立が大変です。

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