何気なくもらっているお給料。しかし、明細書をよく見ると「これって何?」ということがいっぱいあります。社会保険料や税金が引かれて手取りは減ります。各項目別に疑問を解明していきます。

初任給20万円が、支給額17万円?

4 月、会社の年度初めとなるこの季節、新人配属や異動等、社内の環境も少し変わったりして、お正月とはまた違う新鮮な気持ちになりますね。

これから数回に渡って、給与明細を見ながら、社会人として知っておきたい労働法に関することや社会保険、税金について書いていきます。

さて、皆さんは、毎月給与明細の中身を確認されていますか?給与明細は、給与の金額はもちろん、実際に働いた日数や残業した時間など、皆さんの日々の仕事での頑張りを示したものです。じっくり見ていくと、意外にいろんなことが見えてきますよ。

まず今回は、スタディケースとして、 4 月から新入社員となった A 子さんの給与明細を見てみましょう。

春から社会人となり、新人として一日も早く仕事を覚えようと頑張っている A 子さん。今日は、給料日です。社会人になって初めての給与。両親を食事に誘いたいし、通勤時の靴やバッグももう少し買い揃えたいし、貯金もしたいし etc. と初任給の使い道をすでにあれこれ考えていました。いざ、明細を開いてみると…

「あれ?募集要項に初任給は 20 万円と書いていたのに、支給額は 17 万円ちょっと…」

 でも、よく見ると確かに総支給額というところは、 20 万円。この会社から支払われる給与から、健康保険などの社会保険料や税金があらかじめ引かれている(これを天引きといいます)のです。ですから、支給額は 20 万円超えているのに、実際の手取り額は、 20 万円を切っているということがよくあるのです。

だいたい、割合として、総支給額の 15 パーセントが社会保険料や税金などで控除されています。

 求人誌などの募集要項で載っている給与というのは、あくまでも税引き前の「総支給額」ですので、実際の手取り額はそれよりも少なくなります。使えるお金として考える場合は、もちろん「手取り額」を基準に考えていく必要がありますね。

 次回からは、給与明細の項目を詳しく見ていきます。

プロフィール

櫻井 了子
社会保険労務士、 2 級 FP 技能士  28 歳、大阪生まれ
社会保険労務士行政書士 関昇事務所 勤務  http://www.seki-office.com
趣味は、野球観戦(虎党)です。昨年は、 15 試合くらい甲子園に行きました。野球シーズンが始まると、応援と仕事の両立が大変です。

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