
保険会社勤務の映画好き OLが、邦画、洋画を問わず週1回ペースで観賞。泣いて笑った感動の数々を観客目線でつづるナマ感想記。


↑二人の心のわだかまりが、どんな風に解けていくのか…?
ニューオーリンズを舞台にした、心温まる映画です。
ジョン・トラボルタ演じるボビーが、元文学部教授という設定の為、名著からの引用が効果的に使われ
はっとする場面が何度もありました。
人生や生き方を真摯に考察すると、こんなにも深みのある言葉が出てくるのかと…。
この映画のテーマとなっているのが、T.S.エリオットの言葉「人は冒険をやめてはならぬ
長い冒険の果てに出発点へ辿り着くのだから そして初めて居場所を知るのだ」
そう、明日の自分は解らないし、本当になりたい自分って?
止まってしまうと、それ以上の自分を望めないし、新しい出会い、新しい発見は無い。
だから、人は考えて行動し、新しい何かを吸収できる柔軟性を持っている。
それをスカーレット・ヨハンソン演じるパーシーが、不器用に見せてくれます。
私が初めてスカーレット・ヨハンソンを観たのは“ロストイン・トランスレーション”(ソフィア・コッポラ監督、とても良い映画でした)で
その初々しさに心惹かれました。
本作でも、18歳の生意気な少女が一人で一生懸命生きる様を等身大で演じています。
ここのところ、スカーレット・ヨハンソンと言えば“マッチ・ポイント”等で見せたセクシーさが売りでしたが、
やっぱり私は、こっちのスカーレット・ヨハンソンがスキだなぁ♪
ジョン・トラボルタも初めて見せるダメ親父役で、情けない姿が良い味出してます。
ひどいセクハラ親父なんだけど、アコギを爪弾きながら、音楽を愛する心イッパイに
披露してくれる歌声はとっても素敵ですよ!
ストーリーは、親の愛と思い出を知らない一人の少女が、たくさんの大人に囲まれて思い出とママの愛を取り戻していく。
そして明日の自分を夢見て、自分の道を見つけ進んでいく。
「ママとの思い出は、自分で作り出したわ!でも一番悲しかったのは、自分自身の思い出も作ってしまったこと。
何でも良いから、私がどんな子供だったのか、教えて!」って泣くシーンが、一番胸に染み入りました。 (T T)
でも、ママとの思い出は…?これは自分で確かめてね!?
激しい感情のぶつかり合いはありますが、静かな時が流れていく中で、もしかしたら忘れていた自分を思い出すことが
出来るかも知れません。 (^-^)v
私も諦めずに冒険を続けていきますね!
監督・脚本/シェイニー・ゲイベル 原作/ロナルド・イヴァレット・キャップス
出演:パーシー/スカーレット・ヨハンソン ボビー/ジョン・トラボルタ ローソン/ゲイブリエル・マック
ジョージアナ/デボラ・カーラ・アンガー セシル/デイン・ローズ

↑艶やかな花魁姿の土屋アンナ

↑可愛い女に戻る時
“さくらん”見て思いました!「弛緩した体と、くたびれた心には恋は訪れない!」と。
綺麗でした♪映像全てが!
さすがに蜷川実花、フォトグラファーとしての本領発揮!
原色をあくまでも艶やかに表現しているので、映画全編がエロい!(セクシーってことです)
いきなり艶やかな色の洪水です。満開の桜も綺麗。
吉原の入り口に設けられた大門の中空に、金魚が泳いでます。
この金魚が娑婆と吉原を隔絶する象徴なんですが、吉原のオンナ達をも表してるの。
「金魚は川に戻すと、3代でフナに戻る。ビードロの中でしか生きられないんだよ!」って言うセリフがあるのですが、吉原のオンナ達も同じ。
大店の旦那に身請けされない限り、この華麗さは続かない。
女衒でチラッと登場する、小泉今日子がその厳しさを表してます。
映画ではそんな悲壮感よりも、オンナ達のパワーの方が圧倒してますが…。
さて、こんなにきらびやかな世界が本当にあるのかと思いましたが、江戸幕府はすごい!
幕府公認の社交場として、吉原は敷地2万坪を誇り、本当のお金持ちじゃなければ楽しめない場所。
確かに、こつこつお金を貯めてやって来る男達もいるようですが…。
まず、引き手茶屋を通じて花魁に会うだけ(話はしてもらえない。おまけに花魁が上座)で1両2分。
2回目で初めて言葉を交わしてもらい、ちょこっとお酒を飲んで2両3分。
そこで花魁に気に入られて馴染みになれたら、ようやく宴席が設けられ晴れて床入り。
これが13両3分。ここまで、諸費用込みで18両!
今のお金で144万円(1両;約8万円)って言うからスゴ〜イ!!
その豪華さが解るでしょ?
そういう背景を知って見ると、楼閣で皆が身につけている着物や調度品の豪華さに納得がいくはず。
そんなきらびやかな世界で女が繰り広げる、プライドとかりそめの愛が炸裂して、見ていて気持ち良い!
原作もエロくて面白いのですが、連載は休載されたままで完結していないので、映画はどんな結末を迎えるのかな?
って思ってましたが、最後まで日暮が男前でカッコイイ!!
それにしても、女優ってスゴイ!
普段の清純なイメージからは想像出来ない、菅野美穂や木村佳乃の官能的な演技には目を見張るばかりです。
そうして見終わった後の私の感想が、「弛緩した体と、くたびれた心には恋は訪れない!」
頑張らなっくっちゃ!
監督:蜷川実花 原作:安野モヨコ 脚本:タナダユキ 音楽:椎名林檎
出演:きよ葉(後に日暮)/土屋アンナ 倉之助/椎名桔平 惣次郎/成宮寛貴 高尾/木村佳乃
粧ひ/菅野美穂 清次/安藤政信 光信/永瀬正敏 楼主/石橋蓮司 女将/夏木マリ ご隠居/市川左團次
この映画は、18人の監督がパリを舞台に男女(男男もありますが…)の出会いや別れを描いた
「アントロジー(詞華集)」です。
1話5分の短編が18編。
日本の諏訪敦彦も参加しています。
まず、それぞれの監督がパリを愛していて、そこに繰り広げられる物語を、時には厳しく
時には切なく、時には幻想的に、ユーモアとペーソスを織り交ぜて描いています。
私はパリには行ったことがありませんが、思った以上に密集した街並みなんですね。
ごちゃごちゃしたそれぞれの街角で、ときめき・涙・笑い・怒り・あきらめが入り混じり、そのどれもが息づいていて
「あぁ、こういうのあるよな〜」って思わせてくれます。
心が締めつけられたり、熱くなったり、ほっこりしたり…。
さりげない仕草や、ファッションも洒落てて本当に見ているだけで楽しい。
チョット大人な映画です。
私は、オリヴァー・シュミッツ監督/脚本の“お祭り広場”が一番好き♪
北アフリカ系移民を演じるのはセイドゥ・ボロ、アイサ・マイガの二人。
パリの抱える問題も、街の事情もよく解り、何よりも登場人物の悲しみがストレートに伝わってくる。
あなたもお気に入りの1篇を見つけて下さい♪

↑パンフとチラシ もっとたくさん見せてあげたい!
監督/脚本:ブリュノ・ポダリデス、グリンダ・チャーダ、イザベル・コイシェ、諏訪敦彦 他
キャスト:ナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッド、ジュリエット・ビノシュ、ニック・ノルティ、ジェラール・ドパルデュー 他

(C)2007「東京タワー〜o.b.t.o.」製作委員会
“東京タワー”の試写会に行ってきました♪
松竹且蜊テの試写会だったので、松竹芸能の芸人さんや養成学校の生徒さんと思われる方がイッパイの
普段の試写会とはチョット違った雰囲気の会場です。
上映前には、“メッセンジャー”黒田さんの「オカントーク」が炸裂して、黒田さんのオカン登場のVTRにも笑わせてもらいましたヨ!
映画は原作に忠実で、淡々と進んでいきます。
私は原作を読んでいたので、各シーンが原文とオーバーラップし、すでにそれだけで胸が熱くなります。
リリーさん(“さん”付けになってしまうのは何故?)のオカンの写真は見た事がありませんが、
樹木希林がオカンやるって聞いただけで「これだ!」と思いました。
おまけにオカンの若い頃を、実娘の内田也哉子が演じ、絶妙のコンビネーションです。
昭和40年頃の炭鉱の町を忠実に再現し、どこか懐かしい人や町並みと平成の騒がしい現在とをクロスオーバーさせながら
オカンの愛情の深さを描いていきます。
男の子って見事に堕落し、残酷なまでオカンに無心し、それでも一人前になっていけるんだと感心。
そんな体たらくな息子を見捨てる事無く、いつも明るく支えるオカン。
リリーさんは、この優しいオカンを看取ることでオカンを幸せにし、オカンからの最期の皆への贈り物である
この小説を書く事が出来たんだと思います。(「名言集」からは想像出来ない!一度読んでみて!ぶっ飛ぶから)
こんなオカンがいたからこそ、変なイラストレーター(?)コラムニスト(?)DJ(?)が“才人”と呼ばれるまでに
成長したんですね〜!?
きっと、もう小説は書かない(書けない?)と思うけど…?
内田也哉子は、本格的演技初挑戦とは思えないほど自然に演じてました。
樹木希林はお得意のアドリブを生かし、台本に無いボーリング場の音に驚く演技(オダジョーもきちんと受けてましたよ!)や
持参の小道具(栗と包丁)を始めとして、本当に見事にオカンになりきっていました。
どうやったらあんな風に、全てのストーリーを咀嚼して自分と同化させ、全身でオカンになりきれるのか?
“才能”“経験”“努力”“情熱”…そんな言葉では表せない。
あのカッコいいオダジョーも、ちょっと冴えない本物のリリーさんに見えるほどの熱演!
彼はどんな時も抑えた演技なのに、その存在感には圧倒されます。
キャストは他に、ここに書ききれないほど盛りだくさん!
小泉今日子・中村トオル・宮崎あおいetc.見逃さないでね!
本当にこの映画は全員(キャストもスタッフも)で、丁寧に丁寧に創り上げられた作品です。
一人でも多くの人が、この情熱に触れ、何かを感じてくれたらなぁって思いました。

(写真:チラシ&前売り券)
原作/リリー・フランキー 脚本/松尾スズキ 主題歌/福山雅治 監督/松岡錠司
ボク/オダギリジョー オカン/樹木希林・内田也哉子 オトン/小林薫 彼女/松たか子
ボク(小学生)/田中平 ボク(中・高生)/冨浦智嗣 平栗/勝地涼 タマミ/伊藤歩

ダンス映画と言えば“サタデー・ナイト・フィーバー”に始まり、まったく新しい“フラッシュダンス”に度肝を抜かれ、“フットルース”で踊る楽しさを知り、最後はいつもハッピーになれました♪
この“ステップアップ”もそう!
見ると元気になるし、自分ももうちょっと真剣に「生きる事」考えなきゃなぁって思えます。
ボルチモアの不良高校生タイラーが芸術学校で大暴れした結果が、思わぬ方向へと彼を導いていきます。
罰として嫌々始めた奉仕活動が、目標も環境も違う様々な人と接する事によって、彼にも新しい目標をもたらします。
ストーリーとしては単純でも、そこに息づく青春(良いなぁ…スッパイ!)には目を見張ります。
生きる事に真剣で、あくまでも目標とテクニックは高く、決してあきらめない。
バレエ・カンパニー入団を目指すノーラと、ストリート・ダンスに将来を見出すタイラー。
バレエとストリート・ダンスが、なんの抵抗もなく融合していくのは見ていて気持ち良い!
さすがに監督のアン・フレッチャーが振付師だけの事はある、見応えのあるダンスシーンが次々と繰り広げられます。
でも、ダンスだけではないんですよ!
普通の高校生が遭遇する友情や恋愛の行き違いや、厳しい生活環境もきちんと描かれています。
哀しい別れも…。(: ;)
いかに早く自分の生き様を見つけるか、夢を実現する為の最初のスッテップは?って考えさせられました。
私も、もっと早くに本当にやりたい事を見つけておけば良かった。
でも、これはある程度自分の人生を生きてみないと解らない事だもんねぇ。
と、チョット立ち止まって考える時間と元気をくれる楽しい1本でした!
監督:アン・フレッチャー
キャスト:タイラー/チャニング・テイタム ノーラ/ジェナ・ディーワン マイルズ/マリオ
ルーシー/ドリュー・シドラ ゴードン校長/レイチェル・グリフィス