"たこりん"は、犬が好き、猫が好き、動物が大好きな愛玩動物飼養管理士1級の資格を持つペットライター。文章だけでなく、写真に収めたいと、3年前からはペットカメラマンとしても活動しています。そんな彼女が、愛するペットたちのちょっといい話から泣ける話、しつけの仕方などを、徒然に書いていきます。
前回、狂犬病が決して過去の病気ではないことを紹介しましたが、なぜ、今、狂犬病の危険がささやかれているのかを今回は紹介しましょう。
日本に外国から生物を輸入したり、入国させようとしたとき、検疫制度というものがあり、病気がないか、持ち込んでもいい動物なのかなど、厳しいチェック機能があります。でも、その一方で、お金になるからと密輸する業者も非常にたくさんいます。
狂犬病は決して犬だけに感染する病気ではないので、それら密輸した動物から感染する危険性もあります。もし、密輸された動物から感染した場合、国も把握ができないのです。
そして、不法上陸というルートもあります。最近多いのが、北海道などに寄航するロシア船などの乗組員が連れてくる犬を、そのまま日本に置いて帰るこということがあるらしいのです。このようにして入国した場合もチェックはむずかしくなります。
島国だからこそ守られてきた安全が崩れようとしているのです。
日本と同じくペットブームの韓国でも 1984 年に狂犬病を撲滅したといわれていましたが、 1994 年に発症しています。韓国は日本と違い、大陸続きの国です。そのため、北朝鮮や中国から入ってきた野生動物が原因といわれています。家庭動物ならワクチン接種で予防ができるのですが、野生動物はそうもいきません。そこで、ワクチンを入れたえさを配布して野生動物が食べることで感染が広がらないように対策をしているそうです。
ちなみに中国では狂犬病発生が問題となり、今年 8 月、雲南省では 5 万頭近くの犬が「撲殺」されたというショッキングなニュースも入ってきました ( この数はこの地方の犬の9割以上に当たります ) 。
また中国各地でも同様に処分や管理強化が行われ、それに対して愛護団体の抗議デモが行われています。その声が届いたのか、つい最近、胡錦濤主席が狂犬病予防の犬処分の中止を指示したというニュースが報道されました。
このように「狂犬病」はとても身近な病気です。決して他人事ではないのです。
感染し、発症すると 100% 助からない病気だけに、もし、海外に行く場合はワクチンを接種する、むやみに動物に触らないなどの予防をきちんとすることも大切です。感染しているかどうかは見た目ではわからないのです。
海外で出会う人慣れた犬たちは、確かにかわいいのですが、そのような危険性もあるということをお忘れなく…。お正月休み、海外へ行かれる方、ご注意を。
☆写真は中国原産の犬、シャーペイです。この子も本文とは関係ありません。参考HP:厚生労働省の狂犬病についてのページです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html