"たこりん"は、犬が好き、猫が好き、動物が大好きな愛玩動物飼養管理士1級の資格を持つペットライター。文章だけでなく、写真に収めたいと、3年前からはペットカメラマンとしても活動しています。そんな彼女が、愛するペットたちのちょっといい話から泣ける話、しつけの仕方などを、徒然に書いていきます。
少し前、テレビのニュース番組でペットの高齢化を特集していました。それによると 7 歳以上のペットの比率が犬は 43% 、猫が38%と高くなっているとか。その背景には飼い主さんのペットの健康に対する意識が高くなり、きちんとワクチン接種やフィラリアの予防を受けるようになったということも大きいでしょう。もちろん、ペットの生活環境も随分改善されています。それとあわせてちょうどペットブームと言われ十年前後の年数がたち、その頃飼い始めたペットたちが老年を迎えようとしていることも大きいのでは ?
初めてペットを飼った人がペットの高齢化を初めて体験することは当たり前のこと。ましてや、一昔前、犬の寿命は今よりもずっと短かったと思います。介護が必要なほど長生きできる犬も猫も少なかったのです。でも今は違います。平均寿命は年々、延びていて犬が 11.9 歳、猫が 9.9 歳。この 10 年で犬は 3.3 歳、猫は 4.8 歳も延びているそうです。平均寿命ですから、もっと長生きしている犬も猫もたくさんいます。
いつまでもかわいいと思っていたペットたちが、年をとり、だんだんと弱っていく姿はまさに人間と同じです。でもどう対応したらいいのか戸惑う人も多いようです。耳が聞こえなくなる、目も見えなくなる、徘徊するようになる、何度も食事を要求する、そして寝たきりになる…。
私の愛犬の場合、亡くなったのはまだ 9 歳だったので老犬介護ということはありませんでしたが、病気だったので、毎日の薬や定期的な獣医さん通いなどはありました。どうしてあげたら、この子にとって一番楽なのかとか、苦しんでないかとか、果たしてベストの状態にしてあげられているのかと、物理的なことより精神的な辛さはありました。
でも、以前、参加した老犬介護のセミナーで、 14 歳の愛犬の介護をしていた人の話しを聞く機会があり、その人は「ちっとも大変なんて思ったことはありません」ときっぱり話されていました。年老いたペットの世話をするのがあたりまえだからです。目も離せないし、生活もかなり制限されます。でも今まで、ペットがどれほど自分を癒してくれたかを考えるとその世話をするのは当然のことなのです。 その一方で「年をとる姿を見たくない」と保健所に持ち込む飼い主がいることも現実です。保健所ではそれを拒絶することができないのです。
ペットの介護に悩む人もいるでしょう。戸惑うことも多いでしょうが、今は、少しずつ情報も増えています。また、先に書いたニュース番組では、自らも 17 歳になる猫を飼う阿部玲子さんという女性が紹介されていましたが、彼女は動物看護師の経験を生かし、現在、アニマルヘルスアドバイザーとして、飼い主さんにアドバイスをするなどの仕事をしています ( 詳しい業務内容は阿部さんの HP を見てください ) 。
そのようなプロの助けを借りるのもいいでしょう。本を読んだり、獣医さんに相談したり、ペットの老後はきちんと看てあげてください。年をとれば昔のようにあなたが帰っても玄関まで走って迎えることはできないかもしれません。だけど、歩けなくても尻尾はふっているかもしれません。視線だけはあなたを探しているかもしれません。そんな愛おしいペットたちの老後をしっかりと受け止めてあげるのは当然のことだと思うのですが…。
☆阿部さんの HP
アニマルサポートオフィス ミーチョ
☆老犬介護を紹介した本
フォトジャーナリスト 児玉小枝さんの「明るい老犬介護」 ( 桜桃書房 ) 1575 円